プログラム紹介
IATSSフォーラム プログラム全体構成
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IATSSフォーラムのプログラムについて
IATSSフォーラムの研修過程は、「基礎講義・演習」「セミナー」「フィールドスタディ」「グループ研究」で構成されています。研修序盤では、合宿形式での体験型学習を通して自己・他者理解を深めると共に、研修の基盤となるチーム形成を行います。更にリーダーシップに関する基礎講義や演習を通して、研修期間を通してリーダーシップを探求していく為の基礎理解と課題設定を行います。
研修中盤では、多分野に亘る「セミナー」を通して自らの専門分野の知識に偏ることなく、多面的且つ柔軟な発想で考える力を磨きます。「フィールドスタディ」では、全体テーマである「持続可能な発展」に関連する日本の事例について、現場を訪れ各関係者から直接学びながら、持続可能な社会の構築と、自国の持続的発展へのアイディアを得ます。
研修終盤では、研修で得られた学びを基に「グループ研究」を行います。アジア諸国の持続可能な発展に繋げる為に、各国の実情・実態に合わせて、得られた概念やアイディアをどのように具現化していけばよいのか、これまで学んだ全ての要素を応用(概念化・モデル化)しながら、実行可能性の高い提案として纏めます。また、「グループ研究」のプロセスでは、文化的背景、専門分野、職業形態の異なるメンバーと共に討議を重ね、チームとして一つの成果物を生みだす経験を通して、各々がリーダーとして必要な思考、態度、対人力を体得します。
帰国後は、所属組織や地域コミュニティにプロジェクト案や研修で得たアイディアを持ち帰り、リーダーとして実施することで、影響力・実行力を更に伸ばしてもらうことを目指しています。
基礎講義・演習
IATSSフォーラムでは、専門分野、出身国、職業形態の異なる多様な研修生が集い、約7週間寝食を共に学び合います。まず、それぞれの研修生が、研修を通して挑戦と失敗を繰り返しながら自己成長をしていける研修環境をつくる為に、来日後すぐにチームづくりを目的とした1泊2日のチームビルディング合宿を行い、お互いの理解及びコミュニケーションを深めると共に自己理解を深めます。また、様々なリーダーシップのあり方を知り、自身のリーダーシップスタイルや課題の把握、目標設定を行う基礎講座や、ファシリテーション、思考法等、チームでの活動を効果的に進める為のスキルアップ演習も実施してします。
セミナー
網羅する分野は、社会、国際関係、政治、産業技術、経済、文化、など多岐に渡ります。各セミナーでは、対象国の現状、ニーズに即したトピックを扱い、講義や研修生による事前課題発表を通して、日本、及びアジアや世界の事例に触れることで自国の課題への対応策のヒントが得られるようになっています。セミナーの纏めとして実施するグループ討議では、講義で示されたいくつかの対立軸を念頭に、各国の課題についてあらゆる視点から捉え討議し、多面的且つ柔軟に考える力を磨きます。
フィールドスタディ
IATSSフォーラムでは、実地訪問研修を重視しており、研修生は実地で人、文化、歴史に触れ、自らの五感を通して体験することで気づきや学びをより深く自分のものにします。
「フィールドスタディ」は「持続可能な発展」テーマスタディの事例研究として位置付けられており、まず導入として持続可能な発展の指標となる国連の持続可能な開発目標(SDGs)と、その他関連する国際的枠組みを概論講義で理解した後、「持続可能な発展」に関連する日本の事例を学びます。
「フィールドスタディ」前半は持続的発展の妨げとなる自然・人的災害に対する日本の対応を知り、環境と調和し、且つレジリエンスのある社会の構築について学びます。後半では、安全・安心を柱とした日本式発展のかたちを、各ステークホルダーの過去~未来を見据えた取り組みや、直面する課題を成長・発展の機会として捉えた行動から学び、自国の持続的発展のアイディアを得ます。 また各フィールドスタディでは、様々な分野で活躍する実践者の理念・ヴィジョン、及びそれらに基づく過去~現在までの行動に触れることができ、自身のリーダーシップ醸成への気づきを得る機会にもなっています。
グループ研究/リサーチ
「グループ研究」は、IATSSフォーラムのモットーである“Thinking and Learning Together(共に考え、共に学ぶ)”を実践しながら、これまで学んだ全ての要素を応用し、「持続可能な発展」テーマについての研究と、課題解決に向けての提案を行う場です。
グループ研究の特徴は、専門分野、文化的背景、職業形態の異なる多様なグループ・メンバーが、一つのテーマについて様々な観点から研究していくことです。研修生は研究結果という目に見える成果を得るだけでなく、グループ・メンバーと議論し、課題を乗り越えていくプロセスの中で、各々がリーダーとして必要な思考、態度、対人力を養うことも期待されています。
文化理解
研修生には、日本文化紹介、ホームステイや文化交流イベント等を通して、IATSSフォーラムの所在地である鈴鹿市とその近隣地域の人たちとの交流の機会があります。これら地域ボランティアとの関わりは研修生が日本的な考え方、アプローチを学び取る上で重要な機会となっています。